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行き先不明迷い旅 〜 あの雲の下へ・・ 〜

● 戸倉峠(とくらとうげ) 国道29号(041231-050101)

ある日突然メールが入った、「大晦日出るぞ!」と・・・そして当日、ドカ雪ですが何か!?
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戸倉周辺にて撮影 (道は除雪はされているがブレーキなんて飾りにしか過ぎない)

「ケケケ・・」 、今日も悪魔が忍び寄る、
年末の大雪で何でも東京では大晦日では何十年ぶりかの雪だそうで大変だったようだ。
地元でも道路が凍結し一部交通麻痺になっているにもめげずに出ようと言われるまま、
友人と一緒に決死のドライブへと繰り出した、
もちろん目的地なんて物は存在しない・・。(help me!)

神戸を出発して有馬街道を突っ走り一気に三田へと思っていたら、
既に有馬口分岐越えた辺りで完全に路面凍結で、まるでスケートリンク(すべるすべる)
案の定、溝に落ちる、ぶつける等の事故車多数、
実際我々の車も「ハンドルなんて飾りだー」な状態であった。
やや山道でカーブが多く車も多いので危なっかしいが、何とか無事国道176号に出る、
国道ともなれば、やはりそれなりに交通量が多く車線も増えて広く、問題なく走れた。(と思う)

道なりに暫く走ると国道175号にぶつかるがここで引き返すのも悔しい(?)ので、
そのまま県道に直進し、国道427号に行く、
少し吹雪いて来たので休憩がてら道の駅青垣に立寄る。

青垣町での雪はボタン雪だが、既にその晩の積雪だけで4cm程になっていた。
この大雪で峠越えは不味いと思い、遠坂トンネルを使用し出石方面へ雪道を行く、
道程、道はまた雪雪雪、と積雪量が次第に増えていく・・・が、無論引き返すつもりも無い。(正気?)
トンネルを抜けると、友人が「ドカ雪キター」とか叫ぶほどに更なる大雪が我々を襲う。



簡易地図 ( 加美町周辺遠坂トンネル前 / 9号線合流和田山付近 )



暫く道なりに進むとすぐに国道9号にぶち当たる、友人が「右か左を選べ」というので「左へ」と言う、
私は「312下って帰るのかー」と言っていたら横で怪しく笑う友が一人・・・(え?)
もちろん、道は既に雪国仕様で良くすべり、辺りも完全に雪景色だ。
そして差し掛かる国道312号との交差点、左に曲がれば312号を下り一応帰路だが・・・
しかし! 何と、あろう事か左折レーンを無視し直線レーン、鳥取方面へ!
(この時点でもまだ目的地不明、右を選べば京都方面だったらしい・・)

そしていくつかの峠を無事越え、見える文字は氷ノ山&鳥取・・・
途中、峠越えてすぐの休憩ポイントでも大雪が降っており、除雪車を頻繁に見るようになった、
仕方が無いので30分ほど仮眠を取り、再び雪道へと繰り出す。

やたらとラッセル車等の除雪車が多く大雪の凄さを見せ付けられる、
しかしあまり寝てないせいなのか二人とも少しハイテンションであったため、
「はぁー、ラッセル♪、ラッセル♪」とか言いながら道を間違えつつも鳥取へ行く。(バカ?)

鳥取についてしまったので仕方が無く「海を見るぞ!」と、砂丘街道へ・・
付くと辺りは真っ暗だ、この時点で既に日付は変わっており、
正月なので海に浮かぶ船も少なく、ただ横風が虚しく身を包む・・・
砂丘を見ても真っ暗の中、何かこんもりとした物体にしか見えない・・・・
休憩もせずに帰路へ付く、無論来た道は引き返さない、面白くないからだ。

鳥取砂丘から国道29号を目指し車を走らせ29号に付くと
峠越えに備えて、道の駅で2時間の睡眠をとる。

戸倉峠越え前の休息ポイントにて撮影(駐車場/自販機前)

2時間の睡眠の後、眠気を振り払い頭をスッキリさせて再スタートする、
「ハラヘッタ・・」
そう、実は前日に国道175号へ合流直後に途中コンビニに立ち寄り、
食料を調達してたのだが、それも尽きていたのだ!、食料危機発生!!
もちろん元旦の早朝から開いてる店も無く、空腹のまま車を走らせる。

途中、初詣に赴く地元の方々の車と雪かきしている人達がチラホラと見受けられる
しかしコンビニなんてものも無く、そのまま山道へ・・・



峠に付近にて(カーブ/下り直線)(まだ少し薄暗い、アスファルトって何ですか・・?)

雪は降ったり止んだり峠の北側は雲が厚く視界が悪くなるほどの降雪もあった。
路面状態はどんどん悪化していく・・・

国道29号の峠に入ると直ぐに雪対策がされている道路になった、が・・
何と!、横から水鉄砲の一斉射撃!
フロントガラスの高さまで吹き上げる融雪用の水・・水・・(マジデ?)
峠の景色の良い所で写真撮影を行おうとしたのだが…これでは…ちょっと・・・むり
車から降りる事も、窓を開けることも出来ず、ただ車を走らせるのみ、
窓なんて開けようものなら、横からの射撃に狙い撃ちにされてしまう。

しかも、水の量が半端でない為に急な上り坂は、そのまま川となっており、
また、残った雪が土手となり、複雑で深い水位の急流となっていた。

これでは降りるに降りれないので、諦めて道なりに進む。



峠付近川のそばにて(道路から川を撮影/同付近車内から)

何とか降りられる場所を見つけ、車から降りてみる。

川を撮影しようとしては見たが旨く撮れない・・・
足元を、ふと見ると小動物の足跡を発見する、どうも野うさぎの足跡のようだ。
足跡の新鮮さからあまり時間は開いてないようだが、辺りには姿は見えない。

峠を越えるとスキー場などがチラホラ見えたので、初すべりをしたいと思う、
しかし、スキー板を持ってきていないので断念する。(無念・・・)

いつの間にか峠の南側に出ており、
ふと、空を見上げると青空が見えていた、雪も止んでいる。



峠の南側付近にて


戸倉峠を越えて、車は波賀町に入る。
途中、道の駅「波賀」に立ち寄る、しかし店は開いてない。

空腹のまま更に南へ行く、
しばらく走ると、コンビニを発見したので立ち寄る・・・
「ふぅ、年始早々からコンビニ弁当かー・・」(今年1年こうか?、カンベン・・・)

ここから完全に帰路へとつく、
国道29号を南へ下り、中国自動車道沿いに走り、国道175号へと行く。
そのまま三木を抜け神戸へと帰った。

何とか今回も無事帰る事が出来て嬉しい。(爆)
「つ、疲れた・・・結局何しにいったんだろう?」 しかしそれは禁句だ!(笑)

追記(教訓):次からは板(スキー)を持って行こう

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